ブルーチップ ベトナム投資ニュース

現在の不動産市場における背景で、投資家は適切な資金の調達方法を探し、
投資家の需要や利益に貢献する不動産市場のセグメントを選択している。

南部で起きた不動産市場の暴落について、国家財政金融監査委員会副委員長の
Le Xuan Nghia博士が、原因は需要が供給源より大きいとことにある説明した。
同委員会の研究部の統計では、最近の6年間でホーチミン市の不動産に対する
資金貸付が全国の49％を占め、ホーチミン市の不動産計画はその全てを銀行の
貸付資金に依存している。そのため、ホーチミン市の不動産市場の流動性も
銀行の貸付状況に影響され、同市の不動産市場が厳しくなってきている原因は
主に銀行からの資金供給が不足したことであり、供給が需要を超える状況を
もたらす結果になったとしている。

その他、ホーチミン市の不動産販売が困難になってきているのは不動産市場の
基礎であるインフラ整備計画が実行されていないことも原因の一つである。
そのため、一般労働者向けの住宅市場を除く不動産市場のセグメントが大きな
暴落を示している。

専門家の予測によるとホーチミン市の不動産市場は引き続き暴落する模様だが、
2012年に入って供給源が減少するとともに、移住傾向が強くなることによって
回復する見込みとなっている。

ハノイ不動産市場はホーチミン市と違ってまだ暴落という状況になっていない。
現在、ハノイ市不動産市場の問題は建設許可の発給手続きがまだ複雑であり、
延期される案件が多くなっている。

建設省は不動産市場の中長期の発展展望に対して大きな期待を寄せている。
現在、大都会での都市化率はまだ30％に達していないが、不動産市場の発展には
都市化率が30％～70％に達する必要がある。また、大都会において一人当たりの
住宅使用面積は5㎡以下となっている。