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ホーム > ベトナム投資メールマガジン > 第202号『 ベトナム企業の外国債 国内外の温度差 』(2012/06/12)

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ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた
「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。

第202号『 ベトナム企業の外国債 国内外の温度差 』

★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member
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 ★目次 6月12日版
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 ▽トップニュース [ ベトナム企業の外国債 国内外の温度差 ]
          [ 好調Vinamilk 成長の先にあるもの ]
 ▽ヘッドライン  [ 経済・金融,ファンド・VN企業・外国企業 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////

  『 ベトナム企業の外国債 国内外の温度差 』
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120609-1929.html(全文)
  
  現在、国内金融機関が国際市場で資金を調達するのが、難しくなっている。
  先日、ベトナム商工銀行(Vietinbank)は5年期限の外国社債を2.5億USD売切った。
  債券金利は年8.25%である。
  国内各銀行は、それに続きたいところだが、
  マクロ経済の悪化と国際市場の変動続きにより難しい状況に直面している。
  (中略)
  3月末Vietinbankの社債発行が発表された。外国投資家の質問の3分の1は、
  ベトナムのマクロ経済開発戦略、国営企業の経営状況、
  Vinashinの借入金返済状況、ベトナム銀行の問題、
  ベトナムと海外の会計基準の違いに関するものであった。

  Vietinbankの社債発行に関する野村証券の最新報告書によると、
  ベトナムの銀行に対して、特に懸念すべき課題は2つあるという。
  (1)ベトナム銀行の資産は透明性と質が低い。
  理由は、不良社債の分類と解決策が簡単すぎることである。
  (2)国営企業に対する政府支援が、期待より大きくない。
  それが2010年のVinashinの案件に良く表れている。

  他にも、ベトナム企業の借入残高が大きいこと、
  インフレ、金利高、多分野に渡って資金の流動性が弱いことなどを挙げ、
  野村は、今後倒産する国営企業がまだまだあるだろうと言い、
  政府が、これらの企業に対して効果的な支援ができていないことに対し、強い懸念を示している。
  (続)

  『 好調Vinamilk 成長の先にあるもの 』
  http://www.bcc-jp.com/member/vn/vn/20120611-2253.html(全文)

  これまでVinamilkは、ベトナム国内の乳製品市場を、ほぼ独占してきた。
  しかし今後も、この立ち位置を維持することはできるだろうか?

  大規模な投資計画により、Vinamilkは巨大化の一途をたどっているかに見える。
  ベトナムでは、一人当たりの乳製品の消費量が、世界の平均を下回っているため、
  Vinamilkに限らず、乳製品業界の潜在市場はまだまだ大きいと考えられている。
  しかし、Vinamilkの独占状態は徐々に圧迫されつつある。
  売上自体は毎年増加しているものの、同社のマーケットシェア率は徐々に減っているのだ。

  原因はライバル企業の伸張である。
  生乳分野では TH True MilkがVinamilkを大きく圧迫している。
  ヨーグルト製品もこれまで独占市場だったのが、
  今ではBa Viミルク等の他メーカーの成長により、激しい競争に晒されるようになっている。
  また粉ミルク製品でも、アメリカ、オーストラリア、日本、
  韓国、フランスからの大手メーカー製品の台頭が目立つようになってきた。(続)

///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////

[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/

  ・越広告業界 外国企業の元で探る生き残り策
   現在、ベトナム広告市場は、75~80%を外国広告会社が占めている。
   外国企業はクライアントに広告戦略を作成提出し、広告費用の10~15%の手数料を取っている。
   実際の展開は、ベトナムの下請け会社が作業を行う。

  ・EUの対越ODA支援 前年と同等
   今年の第1四半期、対EUベトナム輸出額は、前年同期比20%増加となった。
   この急増には2つの理由がある。
   (1)EU企業が多くベトナムに進出し、EU輸出用の製品を生産していること。
   (2)国際的な経済危機により、格安製品に関心が集まりやすいこと。

  ・大きな企業と小さな利益
   第1四半期末の会計報告書では1.5兆VNDを超える時価総額を持つ上場企業の
   ほとんどが利益を前年同期より80~95%減少させており、
   その中でも、建設会社と不動産会社の占める割合は大きい。

  ・国営企業の経営状態は外国機関の「悩みの種」
   世界銀行はベトナム政府に対して、国営企業の経営改善を促進させるよう要請しており、
   外国の支援機関にとっては非常に関心の高いものとなっている。

  ・対日ベトナム輸出額、65%増
  ・ホーチミン市:外国投資は不動産主流
  ・ベトナム企業の外国債 国内外の温度差
  ・5月までの対日輸出 前年比48%増加
  ・JPMorgan:USD/VNDレート安定、金利引下げに言及

[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
  ・国営企業への貸付額の多い銀行は?
   国営企業に対する貸付額が、Vietinbank、BIDV、VietcombankとAgribankの
   大手4銀行を合わせると277.763兆VNDに上ることが、明らかとなった。
   この数字は、銀行ネットワーク全体の貸付総額の67%を占める。

  ・ベトナム証券、2013年は65%の上昇か?
   Samsung Asset Managementは、VNIndexが2013年に65%上昇すると予想しており、
   実際に昨年12月から24%上昇した。また、Eastspring Investmentsによると
   財政会社と不動産会社の株は市場を牽引力して急上昇している。

  
[[ VN企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/vn/
  ・国営企業の借金合計、12社で218兆VND
   4月の政府会議で提案された国営企業の再構造計画に関連して、
   2011年の9月時点で国営企業が415.347兆VNDの借金を抱えており
   国全体の借金総額で 16,9%を占めていることが分かった。

  ・ダウン寸前、工業の柱
   ベトナム機材製造業協会によると、
   ベトナムの機材製造業は、かつて今のような困難に見舞われたことがない。
   年初から今まで数百社の機材製造会社が活動を中止し、倒産した。

  ・輸出額40億USDに対して輸入額は11億USD ~ベトナムの木製分野~
   ベトナム林産協会のNguyen Ton Quyen会長は、
   毎年11億USDの木材を輸入しなければならないため、
   木製分野が製品の付加価値を上げられない現状を訴えた。

  ・好調Vinamilk 成長の先にあるもの
  ・Mitsuaki Shiogo氏、Eximbank副社長に就任
  ・Vietnam AirlineとVinatex 年末いよいよIPOか?
  ・Intelが国際経済フォーラムでVC Corpへの投資を表明

[[ 外国企業 ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/foreign/
  ・韓国Lotte Mart ベトナム製品を展示販売
   Lotte Martでベトナム製品の展示販売会が行われた。干しフルーツ、フォー乾燥麺類、
   Black Tiger海老等が、韓国のLotte Mart59店舗で展示販売された。
   こうした活動を通じて、ベトナム製品の輸出額は順調に増加している。

  ・KPMG、ベトナムのM&A本格化を示唆
   日系企業が投資に関係するM&A案件の実施は最低でも2年~3年かかるが、
   昨年の案件は1年で実行されており、日系企業の柔軟性と決断力が見て取れる。
   昨年のM&A案件が増えた理由はベトナムの企業オーナーが外国企業との
   連携が必要なことを認識したためだ。



             ★ ★ ★ ★ ★


◎編集後記
  ちょっと前に社長大木が、「俺は、コツコツ継続するのは性に合わないが、
  短期間で成果を上げ、その現状を維持するのは得意だ。」と言っていたのを、
  ふと思い出して、聞いてみました。
  「ダイエット、どうなりました?」
  「若干戻った(太った)。」
  有言実行にあらず、と責めるべきか。リバウンドが「若干」で留っていることを
  賞賛すべきか、悩むところです。(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
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