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ホーム > ベトナム投資メールマガジン > 第203号『 FDIはベトナムから撤退しつつあるか 』(2012/06/26)

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ブルーチップ・コンサルティングが、発行していた
「ベトナム投資メールマガジン」のバックナンバーです。

第203号『 FDIはベトナムから撤退しつつあるか 』

★ブルーチップ ベトナム投資ニュース★ http://www.bcc-jp.com/member
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 ★目次 6月26日版
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 ▽トップニュース [ FDIはベトナムから撤退しつつあるか ]
          [ ベトナム、中国の電力を1,300VND/kWhで購入 ]
 ▽ヘッドライン  [ 経済・金融,ファンド・不動産・政府方針、規則 ]
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///// ベトナムトップニュース ///////////////////////////////////////////////////////

  『 FDIはベトナムから撤退しつつあるか 』
  http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/20120614-2137.html(全文)
  
  ベトナムを撤退して、他の東南アジアに参入の計画を持つ外国投資家が少なくない。
  年初5ヶ月の新投資申請額は、前年同期の68.2%にあたる53億USDだった。

  近年は毎年FDI申請額が減っており、2010年は199億USD、2011年が147億USDで、
  今年の年初5ヶ月に至ってはわすか53億USDにとどまっている。

  A.T. KearneyコンサルティングもFDIの厳しい現状を告知した。
  2012年の投資環境に関する外国投資家の信用格付けで、
  ベトナムは他の国よりランクを落としており、
  2007年の12位から14位に下がったが、インドネシアは21位から9位に上がった。

  A.T. Kearneyは「経済情勢は好転して政治も安定しているが、外国投資家はインフレ上昇、
  VND安、公的財政問題について懸念を抱いている」と述べた。
  (中略)
  今や低賃金、生産経費の低さはベトナムの強みではなくなった。
  インドネシアは経済が急速に発展し、市場規模が大きく資源が豊富だ。
  タイには安定した法律の仕組みがあり、経済の動向を予測できるため、
  隣国と比較して競争に強い。

  今は外国投資家が国際経済の回復が遅いことを懸念しているため、
  政府が今年の目標としている150億~160億USDのFDI調達は難しい。
  ベトナムは外国投資家の評価でまだ魅力的な投資先となっているが、
  その魅力は徐々に減少しているようだ。(続)

  『 ベトナム、中国の電力を1,300VND/kWhで購入 』
  http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/20120614-2145.html(全文)

  昨年のベトナムと中国による電力購入契約は単価が5,8 cent/kWhだが
  2012年に中国の購入単価が1,300VND /kWh相当の6,08 cent/kWhに上がった。
  (中略)
  計算によると、中国の電力はベトナムの小規模な水力発電所より、
  およそ400~500 VND/kWhも高い。

  中国との契約は5年ごとに締結され、購入単価は中国側のオファーで決まる。

  ベトナムの中小規模な水力発電所は、
  EVN(ベトナム電力グループ)が非常に安い価格で電力を購入すると表明したため、
  赤字で倒産状態となっている。
  2012年5月、商工省はEVNに対して30MW以下の生産能力を持つ水力発電所の
  電力購入単価を2011年より5%アップすることに合意した。(続)

///// ヘッドラインニュース /////////////////////////////////////////////////////////

[[ 経済 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/economy/

  ・不良債権 再生への道は複雑怪奇
   不良債権の売買は、そもそもリスクの多い活動であり、成功すれば利益も大きいが、
   その分のリスクも大きい。また、国営企業としてのDATCの活動体制、財政、管理体制、
   監査体制は、こうしたリスクに即応できないのが、現況である。
   だからこその、会社新設ということなのだが、新設の必要性については、
   未だ不透明な状況である。

  ・民営化or要改善国営企業 2015年までに899社
   財務省が統計を行った結果、2011年~2015年までに、民営化、または改善化計画のある
   国営企業は、全国で899社に上ることが、明らかとなった。
   うち、民営化が予定されているのは367社で、
   上記以外の532社は改善対象(解体、倒産、組織改善等)とされている。

  ・経済発展速度、ベトナムは22位
   世界銀行が2012~2014年における、GDP成長率の予想を基に発表した。
   ベトナムは今後2年間の予測で世界第22位に入っている。
   世銀によると、輸出成長はベトナム経済の原動力であり
   主力製品は繊維製品、石油、電気、機材など。

  ・地球幸福度指数 ベトナムは世界2位
   イギリスの新経済基金 (NEF)は、2012年:地球幸福度指数(HPI)に関する報告書を発表した。
   151の国と地域が調査対象となっている。
   その結果、コスタリカが1位、ベトナムが2位であった。

  ・低迷続くベトナム小売市場
   今年はベトナムのランクが下がり始めて4年目。
   2008年の時点でベトナムは世界一の魅力的な小売市場だったが、
   翌年はそれを維持できずに6位に落ち、2010年には14位、2011年が23位、
   そして今年はTOP30にベトナムの名が出て来ない。

  ・2012年上半期 輸出超過額約6.85億USD
  ・安定確実 中国投資
  ・ベトナムとタイを捉えたインド、世界最大の米輸出国へ
  ・世界一リーズナブルなハノイ市の宿泊費用
  ・6月時点、マクロ経済概況
  ・有料テレビ 成長と苦悩
  ・SMC・住友のタッグが始動
  ・FDIはベトナムから撤退しつつあるか

[[ 金融・ファンド ]] http://www.bcc-jp.com/member/business/finance/
  ・国家銀行、“レア”な財政データを発表
   国家銀行が決定No.35/2011に基づき、史上初となる
   財政活動に関する情報を定期公開する運びとなった。
   これにより、2012年4月末現在の資金貸付額が2,617.320兆VNDに達し、
   2011年末から0.59%減少したことが明らかとなった。
 
  ・ベトナム銀行の不良債権 急増の実態
   国家銀行総裁は、国内銀行の不良社債が急増について、昨年の6%から
   現在10%になっていることを明らかにした。
   これは、外国機関の予測が的中した形である。先日国家銀行は、この問題を解決するため、
   100兆VND(48億USD相当)の不良社債売買会社を開設する計画があると発表した。

  ・外国投資ファンドの視線、インドネシアに集中
   ベトナムにおける新規投資ファンドの調達計画は実行困難だが、
   インドネシアとミャンマーでは資金の調達を競っている。
   インドネシア初の民間投資ファンドの創立株主は、「2005~2006年、
   初めてアメリカからの資金を調達した。
   当時はインドネシアに投資する人が誰もいなかった。
   だが、今はインドネシアが世界の中心になっている」と述べた。

[[ 不動産 ]] http://www.bcc-jp.com/member/news/realestate/
  ・25億USD規模の不動産案件、西湖で起工間近

[[ 政府方針・規則 ]] http://www.bcc-jp.com/member/rule/rule/
  ・赤字企業、年初3ヶ月で7割に
   計画投資省は、年初4ヶ月で1万7,700社が廃業と営業停止を申請し、
   前年同期より9.5%増加したことを発表し、
   5月末の時点で廃業及び営業停止の企業数がさらに4,100社まで増え、
   全体では2万1,800社になったことを明らかにした。

  ・ベトナム、中国の電力を1,300VND/kWhで購入


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◎編集後記
  増税法案が、大詰めを迎えているようですね。
  私は、物心がついたときには既にバブルがはじけており、
  日本経済の明るい展望というものを見たことがありません。
  懐かしむべき「古き良き時代」も知らず、
  漂う閉塞感を、当然と空気思って今日まで過ごしてきているものの、
  さすがにこれ以上の圧迫はきついぞ、ニッポン。(森口)
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■ 発行 株式会社ブルーチップ・コンサルティング http://www.bcc-jp.com
■ 編集責任者 森口
■ 編集 斉賀 HIEN
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■ 本メールマガジンバックナンバー http://www.bcc-jp.com/mm/

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